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グリザベラの館

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斜弱シンポ~その2~

次に小児に対する外斜視の片眼前後転術ついてですが

片眼内直筋短縮+外眼筋後転術のことをいい

長期的な安定した眼位を得る手術法なんだそうです。

こちらの医療機関では、基礎型、みかけ上の開散過多型に

分類される外斜視に対して行っているそうです。



 小児の外斜視手術の課題は、両眼視機能の向上と

良好な眼位をキープすることであるけれど

成人に比べて術後の眼位の戻りが大きいのが

最大の問題なんだそうです。


 また眼位の戻りが大きいことから約10pd過矯正気味に

手術を行っているそうですが、ときに術後内斜視が残ることもあり

術後管理が必要なんだそうです。




 次に成人に対する外斜視の片眼前後転術ついてですが

後転量と短縮量が同じケースについてでした。

対象は間歇性外斜視と恒常性外斜視でした。

術後1週間、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年の外斜視角を求めてみると

手術効果は各時期において3~4pd近見眼位>遠見眼位だったそうです。

術後の戻りは、術後1週~1ヶ月の間に

近見眼位  2.6pd    遠見眼位   3.1pd

見られたが、その後1年までは有意な戻りは認められなく

5年間で約10pdの戻りがあったそうです。



 Faden手術とアジャスタブル手術は専門すぎて

ブログ化するのちょっと無理ですぅ~

Faden手術は、初めて聞いた術名ですね。

アジャスタブル手術の方は、内容は知らなかったものの

術名は斜視サイトとかで見かけたことがありましたね。



 質疑応答では術前に輻輳訓練をするかしないか

pullyの処理をするかしないか

普段行っている術式以外で手術をすることがあるかないかなど

臨床経験上の専門的なお話がされてましたね。




 斜視の状態そして医療機関や術者にもよるけれど

外斜視を治療するという目的は同じでも術式が異なることがあり

また場合によっては、いろんな選択肢を提示されることも

あるってことですよね。





  午後の斜弱講習会は【上下斜視】を取り上げていましたが

午前中の内容よりも難しかったし、早すぎてメモれませんでした・・・

外斜視については私自身、患者をしてることもあり身近に感じましたが

上下斜視についてはド素人だからかもしれませんね。

最後の【上下斜視の観血的治療】では、実際にどんな手術を行うのか

ビデオを用いて講演されてましたね。

術式は異なりますが私の受けた外斜視手術も

こんなカンジだったのかなぁと思いながら見てましたね。


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